少年少女飛行倶楽部

時間潰しのためにふらっと立ち寄った本屋で思わぬ収穫があった.

少年少女飛行倶楽部

少年少女飛行倶楽部

著者である加納さんは,僕の好きな作家の一人である.
加納さんの著書は全て読んでいるので,この新作を見つけた瞬間はものすごく嬉しかった.
(最近は,技術書のコーナーにしか行ってなかったので,発見が遅れた.)
家に帰るまでの時間も惜しくて電車の中で読み始めたのだが,内容に思わず笑みをこぼしてしまって,ものすごく怪しい人になっていたと思う.家に帰ってからは,誰の目も気にすることなく,一気に読んだ.
ものすごく楽しい時間を過ごさせて貰った.同時に買ったスペース (創元推理文庫)とか電脳コイル〈8〉 (トクマ・ノベルズEdge)は,シリーズの最初から読まないと,その楽しみが半減してしまうけれども,これはシリーズではないので,これだけで楽しめる(できるならばこの続編を読んでみたい).


内容は,空を飛ぶことを目指す少年少女たちの青春小説.
以下は,帯に書かれていた文章.

飛行クラブの活動内容
空を飛ぶことを目的とする。
以下、「空を飛ぶこと」に関する条件。

  1. あくまでも「自分自身が」飛行することを旨とする。
  2. 当然ながら、「落下」は「飛行」ではない。
  3. 航空機やヘリコプターなどの飛行は除外される。
  4. 究極的には、理想を言えばピーター・パンの飛行がベストである。

内容をネタバレされた本ほどつまらないモノは無いと思っているので多くは語らないが,この帯の文章になんとなく惹かれたら一度本屋で手に取ってみることをお勧めする.